ADHDとニコチン
『タバコは百害あって一利なし』
誰もが聞いたことがあるであろう定説的な何かである。
はたしてそうだろうか?
私なりの結論から申し上げると、タバコから利を得られる人間も存在する。
それはADD(ADHD)患者である。
ADDとドーパミン
ドーパミンと呼ばれる神経伝達物質がある。ザックリ説明すると「行動しようと思うためのエネルギー」的なものである。「やる気の素」とも言える。コイツが放出されるから人間は行動することができるのである。放出が皆無だと動き出すことも出来ない。
ADD患者はこのドーパミンの放出が少ないらしい。なので患者には治療薬として簡単に言えばドーパミンを増やす薬が投与される(少し正しくないので「簡単に言えば」とした)。
ADD治療薬と薬物
ドーパミンを増やす薬ってなんぞや。
覚せい剤である。
ADD治療薬は弱めの覚せい剤といえる。脳の覚醒が不十分なADD患者は覚せい剤を摂取することで健常者と同様に活動できるようになる。
そして本題である。
ドーパミンを増やせる薬は他にないのか?
ある。
タバコに含まれるニコチンにもドーパミンを増やす働きがある。
よって喫煙でADDの症状を改善・緩和されることが期待できる。
タバコと健康
ADD患者にとってタバコは少なくとも一利は存在する代物という説を立てた。
しかし残りの百害をどうすべきか。
ニコチンは猛毒であるが、タバコの煙にはニコチン以外にもタール、一酸化炭素など多くの有害物質が含まれる。
タバコと健康問題の話のとき必ずと言っていいほど目にする喫煙者の真っ黒の肺はタールの影響によるものだし、一酸化炭素はヘモグロビンと結び付き体内を酸欠状態にする……
タバコの害を最小限にしてタバコの利を得るには。
そう、喫煙しなければよい。ニコチンだけ摂取する方法を選べばよいのだ。
如何にしてニコチンだけを摂取するか?
禁煙補助薬を用いればよいのである。ニコチンガムにニコチンパッチ、ニコチン点鼻薬なんてものもある。
ニコチン吸収までの時間と手軽さ的に私がオススメしたいのはニコチンガムである。
おわりに
本記事では一切触れなかったがカフェイン摂取でもADDの症状の緩和がみられる。触れなかった理由として、ADD患者はチック症を併発している方が多いが、カフェインはチック症の症状を悪化させる恐れがあるからである。理屈は解らないが、なぜかニコチンはチック症を治めてくれることを体感しているので、ニコチンの方を薦めるに至った。
私がカフェインを摂ると必ず腹を下す体質ということも原因しているが。
では、読了お粗末さまでした。m(_ _)m