ADHDとADD

ADHD(注意欠陥・多動性障害)をご存知だろうか。

詳しいことはググればゴマンと出てくるので諸兄自身で調べてほしい。ザックリ言うと、不注意や多動、衝動的な行動が顕著に現れるというアレだ。

 似たようなものにADDがある。これはADHDの多動性と衝動性が現れず不注意性だけが目立つものである。

そして私は自称ADDである。"自称"というのは、しかるべき医療機関で診断を受けたわけでなく、あくまでADD患者の特徴について調べた上での自己判断だからである。

本記事では私とADDについて適当に垂れ流す。自分語り以外の何者でもないので察した方はブラウザバックすべきである。

 

ADD(ADHD)と気付き

 私がADD(ADHD)を知ったのはたしか高校生のころ、今から4~5年前である。元々私は別の病気について調べていた(後述)のだが、それと関連が深い障害としてADHDの存在を知った。

ADHDの症状について読み進めていくうちに私は深い感銘を覚えた。その症状の数々、とりわけ不注意に関する欄は私の性質を見事に言い表していたのだ。時間感覚の無さや整理整頓の出来なさ、人の話の聞けなさなど…

例えばここ(http://xn--adhd-3q3h347g.top/2016083039/)のページの3.1~3.3は私の性質をそのまま書き出したような内容だ。「あなたはどんな人間ですか」と尋ねられて「ADDについて調べてください」と返せるほど合致している。

 

 ADD(ADD)とチック症

前項でその時私が調べていたというのがチック症という病気だ。チック症もググってもらえるとよいのだが、簡単に説明すると、短い動きや音声に関する癖がたびたび表れるという病気である。やたらと顔をクシャッとさせてまばたきをする人や、やたらと咳払いを繰り返したりする人が周りに一人はいないだろうか。彼らはおそらくチック症を持っている。当時私は、やたら鼻をクンクン鳴らすという癖が出ていて、親に止めろと注意されていた。思い返すと私は幼少の頃から様々な癖が発生しては治ってを繰り返していたので、「これはいったいなんやろな」と思い立ち「癖 多い 病気」的なワードで検索したことによりチック症が判明した。

幼少期に発症しがちで成長とともに寛解していくものらしいが、大人になるまで残ると完治は困難らしい。

 

ADD(ADHD)とカクテルパーティー効果

ADD(ADHD)について語る上で、あまり話題に挙がらない、診断基準には載っていない話をする。

人間には本来カクテルパーティー効果というものが備わっているらしい。カクテルパーティー効果についてもやはりググってもらった方が良いのだが、軽い説明として、周囲が騒がしい中でも聞き取りたい音は選んで聞き取れる、といったものである。私がカクテルパーティー効果を知ったのは大学で心理学を受講していた時である。選択的注意の一例として、できて当たり前のように教授が解説しているなか、私は「いやいやそんなん嘘やろ」と思いながら授業を聞いていた。家に帰ってやカクテルパーティー効果が働かない場合について調べていると、案の定ADHDとの関係についての記述を発見した。

騒がしい店内で私のか細い声の注文を聞き取る店員には素直に尊敬する。騒がしい環境での聞き取れなさは私の労働に対する不安を増長させている。

ちなみにこのおかげか、私は聞き返しても聞き取れなかったときの愛想笑いと曖昧な相づちには自信がある。

 

おわりに

つい先日、「ADHDの人間は健常者より脳が小さい」なる論文が発表された。元々「ADHDと甘え」というタイトルで「甘えかどうかはわからんけど解決策を見つけていくしかない」的な結論の記事を書こうとしていたが、脳に有意な差があるならばADHDは甘えではないのかもしれない。